コロナやウクライナ問題に関連する資源高騰など、波乱相場だからこそディフェンシブ銘柄を見直します。
「通信/日用品・小売/医薬品/運輸/電力・ガス/食品・飲料」セクターの中で今回は電気・ガスを見ていきます。
(断りが無い限り5/11時点のデータです)
東京電力ホールディングス(9501)
基礎データ
株価 | 505円 |
PER | 8.99倍 |
PBR | 0.37倍 |
配当利回り | 0.0% |
年初価格 | 299円 |
年初からの 上昇率 | 68.9% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
電力は過去ディフェンシブ銘柄でしたが、現在は原発にどう対応するかにより株価が大きく上下するため、完全なディフェンシブ銘柄とは言えなくなってしまいました。
今年は燃料価格高騰を受けた原発見直し機運が高まった事もあり上昇傾向にありますが、どこまで上昇するかは見えにくく、この先もボラティリティは大きそうです。
中国電力(9504)
基礎データ
株価 | 914円 |
PER | 47.11倍 |
PBR | 0.54倍 |
配当利回り | 4.38% |
年初価格 | 941円 |
年初からの 上昇率 | -2.9% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
石炭火力が全体の5割と高く、また島根原発2号機が再稼働の計画となっており注目の銘柄です。
燃料価格高騰や原発動向で株価が動く点は同様ですが、配当利回りは高く最低購入価格も低いので手は出しやすい銘柄です。
ウエストホールディングス(1407)
基礎データ
株価 | 4780円 |
PER | 27.38倍 |
PBR | 7.79倍 |
配当利回り | 1.15% |
年初価格 | 5580円 |
年初からの 上昇率 | -14.3% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
太陽光発電の大手で、一時期株価は約20倍まで吹き上がりました。
電力料金高騰の煽りを受け安定供給が難しくなり、小売事業から撤退というようなネガティブニュースもあったものの、長期的には再生可能エネルギーへの関心は今後も高まっていくと思われるため、まだ伸びしろは大きそうです。
レノバ(9519)
基礎データ
株価 | 1867円 |
PER | 40.76倍 |
PBR | 4.6倍 |
配当利回り | 0.0% |
年初価格 | 2004円 |
年初からの 上昇率 | -6.8% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
太陽光中心ではあるものの、洋上風力発電にも注力しています。
秋田県沖の洋上風力事業者公募に応募していた物の選定されず、株価は急落。業績もそうですが先行き不透明感で売られた物と思われます。
再生エネルギーは再評価される流れがそのうちくると思われますが、現時点ではまだ見えないため現状投資対象にはしにくそうです。
東京ガス(9531)
基礎データ
株価 | 2511円 |
PER | 12.0倍 |
PBR | 0.9倍 |
配当利回り | 2.59% |
年初価格 | 2081円 |
年初からの 上昇率 | 20.7% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
都市ガス製造・供給の最大手です。資源高がプラス方向に作用する収益構造のため、直近の燃料価格高騰の影響を受けず株価は好調です。
割安感もあり株価は堅調に推移すると思われます。
大阪ガス(9532)
基礎データ
株価 | 2418円 |
PER | 12.26倍 |
PBR | 0.8倍 |
配当利回り | 2.48% |
年初価格 | 1932円 |
年初からの 上昇率 | 25.2% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
都市ガス2位で増収増益、海外エネルギー事業の増益影響が大きいようです。
LNGのロシアからの調達は数%と影響は少なく暫く伸びが期待されます。
まとめ
この記事ではディフェンシブ銘柄の電力・ガスセクターを取り上げました。
資源高の影響を大きく受けますが、海外売上比率が高く、堅調なガスとは反対に電力は原発動向次第と正反対になっています。
資源高が収まるまでは暫く方向性が見えにくい状況です。
次回は食品・飲料セクターを見ていきたいと思います。
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