この記事は私募社債に特化したSiiibo証券を実際に使ってみた内容をまとめた物です。
Siiibo証券の紹介は前記事”社債専門のネット証券を紹介します“を参照ください。
全体の流れ
口座開設
手順は次の様になっています。
1.メールアドレス登録
2.メールが届くのでリンクをクリックして本登録する
3.取引時確認事項の入力
日本に居住しているか、上場会社の内部者に該当するか、米国市民または米国居住者ではないか、など基本的なチェックを付けていきます。
4.eKYCで本人確認開始
TRUSTDOCKというアプリを使って本人認証します。
インストールしていない方は事前インストールした上で、画面に表示されるQRコードを読み取れば認証手続き開始になります。
予め本人認証出来る免許証などを準備しておきましょう。
アプリ自体はストアの評価は余り高く無かったですが、特に手順に詰まる事なく作業可能でした。
アプリの指示に従い作業を進めると自動で本人確認書類の提出完了になります。
審査に入りますが、後工程を進める事は可能です。
5.投資家プロフィールの入力
元利金支払口座の登録、収入形態・所得・金融資産額・投資経験など入力します。
所得証明や金融資産額の証明は特に求められませんでした。
希望金利や償還までの年限入力等もありますが、あとからいつでも変更可能なので深刻に考えすぎなくても良いと思います。
メール通知を希望する投資先条件を入力すれば設定完了です。
慣れるまでの間は、なるべく多くチェック付けておいて、あとから不要な物を外していくほうが良いと思います。
6.審査完了の連絡
4の工程を実施する時間が営業時間外かどうかに大きく依存すると思いますが、基本は平日しか手続きが進まないと思います。
そのため最短開設を狙う人は平日に作業しましょう。
実績としては日曜の18:30頃本人確認書類提出、月曜の15:30頃審査完了で、営業時間的には約半日ですから十分速いと思います。
慣れた作業という訳でもありませんでしたが、30分程度で全ての作業が完了したので、口座開設は非常にスムーズだと思います。
チェックする選択肢に多少迷うことは合っても、手順に迷う所はありませんでした。
企業閲覧・希望入力
開設まで完了すると、各企業のIR情報が見れる様になります。
基本情報、経営方針、ガバナンスは全ての会社で見えるようです。
確認の上、投資したいとなった場合は画面上から条件を入力します。
“投資を考えたい”ボタンを押下して、投資金額・希望金利・希望期間を入力すれば一旦出来ることは終わりです。
※この時点ではまだ投資は確定しません。
ここでの注意点としては以下になります。
(1)IR掲載している企業の全てが社債発行を予定している訳ではない
恐らくは検討中の企業も含まれているという事だと思われます。
ただIR情報として口座開設すれば一般の方が見れる場所に情報を置く以上、全く発行予定が無いのに登録する事も無いでしょう。
無用な問い合わせを避けるための予防線程度に考えておけば良いと思います。
(2)希望条件を入力したからと言って選ばれるとは限らない
基本的には会社側から投資家側にオファーを掛ける形であるため、会社側も魅力的な人を優先的に声を掛ける事になります。
上手くマッチングされる仕組みがあるかは明記されていないため、まずは自分の希望する条件を入力するで良いと思います。
(3)希望条件を入力していない会社から募集のオファーが届く事もある
個別の会社に条件を入力していなくてもオファーは届きます(実際届きました)
とはいえ希望の会社に条件を入力しておくと優先度は上がるでしょうから、積極的に条件は入れましょう。
(4)企業がいつ社債を発行するかは分からない
基本はオファーを待つ形であるため、任意のタイミングで投資は出来ません。
実際にどの程度のオファーが来るかはもう少し実績が積み上がってからでないと判断出来ないため、現時点では待つしか無いでしょう。
社債購入
会社の方からオファーが来るとメールで通知されます。
ログインすると通知も来るようになっているのでチェックは忘れない様にしましょう。
オファーが来た会社の情報を見ると、申込時には見れなかった右4項目が見える様になります。
「法人個人の分離」「財務基盤」「透明性」は観点チェックなので、参考程度です。
主にチェックが必要なのは「資料室」でしょう。企業の細かいデータを見ることが出来ます。
なおここで閲覧できる情報は機密情報を含みます。
注意書きにも乗っているのですが、情報公開はNGなので注意が必要です。
(とはいえ資料はURL知っていれば見える形なので、URLバレた時のために認証くらいは掛けた方が良いと思いますが…)
オファーが来た時点で1単位あたりの金額と年限は会社側が決めているため、投資家は口数を選ぶのみです。
申し込み期間・会社側が希望する金額が決められているので、希望の条件に合う場合はなるべく早めに申し込んだほうが良いでしょう。
申し込み時に上限額の制限は無かったので、極端な例だと1人が希望全額満たすと埋まってしまうと思われます。
まとめ
この記事ではSiiibo証券の口座開設から社債申し込みまでの流れをまとめました。
申込みから購入、振込までの流れは次の記事”社債専門のネット証券で社債を購入してみました“で紹介しています。