[年利3.30%(確定)]楽天グループ発行の社債についてまとめました

投資先
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現在募集中の「楽天グループ株式会社第22回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」で気になる点をまとめてみました。

個人が購入出来るレベルの楽天グループの社債は珍しく、昨年に続き2個目です。
(楽天証券の募集ページはこちら)

基本情報

購入は1月30日(月)0:00から先着順です。楽天債券は人気のため、購入検討されている方は判断を急いだ方が良いと思います。

確定前情報

楽天証券から引用

仮条件は2.00%~4.00%となっており、1/27に確定します。

中間値であれば3.00%となり、直近のソフトバンク社債よりも好条件になります。

なお最低購入金額は50万円から、50万単位で増額可能です。

確定情報

※条件確定しましたので情報を追記します(1/27)

3.30%となりました。約半年前の募集では0.72%だったことを考えると遥かに高い金利になりました。それだけ信用度が低下しているという事でしょう。

確定前情報の中間値である3.00%も上回っています。

検討のポイント

①社債間限定同順位特約付

説明:“社債間限定同順位特約とは、同じ発行体が発行した複数の無担保社債間において、利金や償還金の受取りに有利不利が生じないようにする(受取る権利を保護する)為に付与される特約です”

無担保社債を出した後に有担保の社債が出されると、無担保社債を購入した方が債権者の立場として弱くなるため、それを防止するために他の債券も無担保にする(同条件を保証する)制度です。

楽天の破綻可能性がそのままリスクになるため、楽天の破綻可能性をどう見るかになります。最近は楽天モバイルによる赤字が拡大というのがニュースを騒がせていますが、プラチナバンド獲得に前進したり、本業好調だったりと前向きな情報も出ていますのでそこをどう見るかになります。

②期間 ③第22回

期間2年で第22回となっています。直近の情報と比較しながら見てみます。

第20回第21回第22回(今回)
利率1.5%0.72%3.30%
利払日毎年6/2、
12/2
毎年6/13、
12/13
毎年 2/10、
8/10
払込期日2021/12/22022/6/132023/2/10
償還日2036/12/22025/6/132025/2/10
期間15年3年2年
発行額450億円1500億円2500億(予定)
募集対象機関個人個人
投資単位1億円50万円50万円
格付AAA

今回注目すべきは期間2年でしょう。

前回の第21回と比べると、期間は1年少なく、利率は約4.6倍と相当に好条件となっています

20回以前は機関向けしかないので参考程度です。

また、直近発行された個人向け社債と比べて見ます。

2022年末に発行されたソフトバンク債券

利率2.84%は個人向け社債としては破格の利率ですが7年と長期です。期間がネックで回避した方もいるのではないでしょうか。

2022年末に発行された楽天債券

利率1.65%もソフトバンクを除くと破格の利率ですが、こちらも5年と長期です。

2024年に新NISAが始まるため、そこに資金を投入したいと考えている方も多いと思います。しかし、2年で償還されるのであれば問題ありません。

また、単純に楽天に対して長期投資したくないという方にも向いています。

キャンペーン

今回は特に行っていないようです。

まとめ

この記事では「楽天グループ株式会社第22回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」についてまとめてみました。

特に2年という期間、3.30%の利率はかなり魅力的ではないでしょうか。

直近では利率10%超えのドル建て債券を発行したことでも注目された楽天ですが、とは言えさすがに潰れるまではいかないだろうとリスクを許容出来る方は検討対象になるのではないでしょうか。

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