コロナやウクライナ問題に関連する資源高騰など、波乱相場だからこそディフェンシブ銘柄を見直します。
「通信/日用品・小売/医薬品/運輸/電力・ガス/食品・飲料」セクターの中で今回は医薬品を見ていきます。
(断りが無い限り5/6時点のデータです)
武田薬品工業(4502)
基礎データ
| 株価 | 3828円 |
| PER | 24.48倍 |
| PBR | 1.13倍 |
| 配当利回り | 4.7% |
| 年初価格 | 3213円 |
| 年初からの 上昇率 | 19.1% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
国内最大手の製薬会社で配当性向が高い事でも知られるディフェンシブ銘柄の代表格です。
ここ4年は株価も冴えない展開でしたが、回復の兆しを見せており、今年の上昇率は20%に迫る勢いです。
コロナ関係ではNovavax社のコロナワクチン製造販売の承認を得て、これからも上昇が期待されるかつ長期保有出来る銘柄かと思います。
中外製薬(4519)
基礎データ
| 株価 | 3844円 |
| PER | 20.72倍 |
| PBR | 5.32倍 |
| 配当利回り | 1.98% |
| 年初価格 | 3828円 |
| 年初からの 上昇率 | 0.4% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
国内製薬大手ですが、スイスの世界的製薬会社ロシュの傘下に入っています。
医薬の世界は研究開発費が莫大になり、大手であるほど有利になるため新型コロナ関連としても期待が大きい銘柄です。
ここ1年はボックス相場の中にいますが上昇余地は大きいと考えています。
第一三共(4568)
基礎データ
| 株価 | 3415円 |
| PER | 78.87倍 |
| PBR | 4.85倍 |
| 配当利回り | 0.79% |
| 年初価格 | 2980円 |
| 年初からの 上昇率 | 14.6% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
PERやPBRといった指標から見るとイマイチですが、業績は順調に推移しており期待が持てます。
コロナ関連ではブースター接種試験を開始、年内の実用化を目指すとのことで株価は期待値先行の印象も多少あります。
アステラス製薬(4503)
基礎データ
| 株価 | 1954.5円 |
| PER | 17.17倍 |
| PBR | 2.45倍 |
| 配当利回り | 3.07% |
| 年初価格 | 1903円 |
| 年初からの 上昇率 | 2.7% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
国内2位の規模で業績は順調です。
海外売上比率が高く、また過去減配なしと不安材料が少ない非常に安定した銘柄です。
中々安くなる事が無いのですが、現在は配当3%超えとかなり魅力的な水準になっています。
塩野義製薬(4507)
基礎データ
| 株価 | 7332円 |
| PER | 19.39倍 |
| PBR | 2.51倍 |
| 配当利回り | 1.57% |
| 年初価格 | 8232円 |
| 年初からの 上昇率 | -10.9% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
売上収益・営業利益共に減で業績的にはパッとしない印象のため株価も行ったり来たりという状況です。
ただ新型コロナウイルスの治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬が承認されると一気に上がる可能性も秘めていると思います。
エーザイ(4523)
基礎データ
| 株価 | 5657円 |
| PER | 33.79倍 |
| PBR | 2.22倍 |
| 配当利回り | 2.83% |
| 年初価格 | 6616円 |
| 年初からの 上昇率 | -14.5% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
米会社と共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬が事業縮小の方向で期待が剥落した状況です。
将来に対して明るいデータがまだ少ない事から直近株価は軟調かもしれません。
小野薬品工業(4528)
基礎データ
| 株価 | 3441円 |
| PER | 20.24倍 |
| PBR | 2.55倍 |
| 配当利回り | 1.63% |
| 年初価格 | 2807円 |
| 年初からの 上昇率 | 22.6% |
株価チャート(10年)
株価チャート(1年)
連続最高益更新した事から業績も上り調子です。
GW明けの本決算次第ではさらなる上昇もありそうですが、一転想定を下回るとボックス相場に戻る可能性もあります。
まとめ
この記事ではディフェンシブ銘柄の医薬品セクターを取り上げました。
配当魅力の大きい武田薬品工業や、上昇余地のある中外製薬、配当利回りが3%を超えてきたアステラス製薬など、魅力的な銘柄が多い印象です。
他会社も爆発力ありそうな所もあり、注目したいセクターです。
波乱相場の今、投資対象として検討されてはいかがでしょうか。
次回は運輸セクターを見ていきたいと思います。
