現在募集中の「ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付)」で気になる点をまとめてみました。
(SBI証券の募集ページはこちら)
基本情報
購入は1月21日(金)12:00から先着順です。ソフトバンク債券は人気のため、購入検討されている方は判断を急いだ方が良いと思います。
確定前情報
仮条件は2.15%~2.75%となっており、1/20に確定します。
なお前回の同一条件募集であった第3回は仮条件1.50%~2.50%、確定は2.40%でした。
前回が上限値に近かったことを考えると、2.6%~2.65%程度と推測され、他の円貨建債券の中でも好条件になると思います。
なお最低購入金額は100万円から、100万単位で増額可能です。
確定情報
※条件確定しましたので情報を追記します(1/20)
2.48%となりました。円貨建債券としてはかなり高い利率となっています。
とはいえ事前の利率幅が2.75%上限だった事もあり、過去は上限値付近で確定していた事を考えると期待はずれな面があります。
それでも前回は確定2.4%ですから、前回より利率が上がった事になります。
それぞれ気になる点をまとめていきます。
①劣後特約付き
説明:“社債は企業が破綻しないかぎり、満期までは一定の利子がつき、満期を迎えると、元本が払い戻しされますが、この破綻したときに弁済順位が低いのが「劣後債」です”
弁済順番としては、「普通社債 > 劣後債 > 優先出資証券 > 普通株式」なので、破綻した時に返ってくる確率が下がる代わりに、高金利ということですね。
ソフトバンクの破綻可能性がそのままリスクになるため、ソフトバンクの破綻可能性をどう見るかになります。
②期間 ③第5回
期間7年で第5回となっています。過去の1-4回の情報と比較しながら見てみます。
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回(今回) | |
利率 | 2.50% | 2.50% | 2.40% | 2.40% | 2.15%-2.75% |
利払日 | 毎年6/19、 12/19 | 毎年2/9、 8/9 | 毎年 3/30、 9/30 | 毎年 3/16、 9/16 | 毎年 2/4、 8/4 |
払込期日 | 2014/12/19 | 2015/2/9 | 2021/9/30 | 2021/9/16 | 2022/2/4 |
償還日 | 2021/12/17 | 2022/2/9 | 2028/9/29 | 2028/9/15 | 2029/2/2 |
期間 | 7年 | 7年 | 7年 | 7年 | 7年 |
発行額 | 4,000億円 | 4,500億円 | 4,500億円 | 500億 | 5,500億 |
募集対象 | 個人 | 個人 | 個人 | 機関 | 個人 |
格付 | BBB+ | BBB+ | BBB+ | BBB+ | BBB+ |
第1回の商品紹介ページはこちら(SBI証券のページに飛びます)
第2回の商品紹介ページはこちら(SBI証券のページに飛びます)
第3回の商品紹介ページはこちら(SBI証券のページに飛びます)
第4回の商品紹介ページはこちら(ソフトバンクのページに飛びます)
第3回は第1回の償還日と近く、その借り換えでしょう。
第2回の償還日も近いので2021年12月頃には次の募集があると考えていましたが、2022年1月でした。
これも第2回の借り換えと思いますが、前回より発行額が増えている所が気になります。
現在のソフトバンクは投資会社の側面が大きく、直近投資先の株価が下がり多くの資金を調達したいという事情も見え隠れします。
また利率も2.5%前後であったところ、今回は仮条件とはいえ2.75%まで上げてきました。
2.5%でも十分集まる様に思いましたが、第3回の集まりが渋かったという事かもしれません。
キャンペーン
今回のソフトバンク債券売出しと同時にSBI証券ではキャンペーンを実施しています。
ソフトバンクの債券はいつも人気で、完売するのでキャンペーンする必要あるかな?と思うのですが、買う予定のある方であればエントリーしておいて損はありません。
また、このキャンペーンの条件ですが、「エントリーした順(かつキャンペーン対象債券をご購入いただいた方)で先着1,800名様」となっており、とにかく早くエントリーした方が有利になるという抽選方式となっています。
買うか迷っている方も、とりあえずエントリーだけしておけば買った時にはチャンスが生まれます。
第3回募集時は10,000名に総額600万円というキャンペーンだったため、人数絞りかつ金額も上げるという当たったらインパクトあるキャンペーンとなっています。
まとめ
この記事では「ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付)」についてまとめてみました。
7年とある程度長期間ですが、最大2.48%の利率は円貨建債券の中では高いです。
ソフトバンクの破綻リスクを許容出来る方は検討対象になるのではないでしょうか。
直近のソフトバンク関連の記事もありますので比較用に見てみて下さい。
[年利2.75%(確定)]ソフトバンク発行のハイブリット債についてまとめました
[年利2.40%(確定)]ソフトバンク発行の社債についてまとめました ← 第3回分の記事です