ほぼ半値になったソフトバンクグループ[9984]は買いなのか

投資先
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年初来高値は10695円、2021年12月6日には5057円と約53%も株価が下落したソフトバンクグループ[9984]。

この記事では今こそ買うべきなのか考えてみます。

結論

個人的には買いです。ただし想定しないリスクは結構あるとも思っているので、買うにしても少額積み増し・長期投資で行きましょう。

基本情報

株価\5481
売買単位100
最低購入金額¥548,100
PER7.21倍
PBR0.93倍
1株配当額¥44
年間配当額\4,400
配当利回り0.8%

※2021/12/17時点の情報

最初の注意点として、ソフトバンク[9434]とは別物です。

[9434]はソフトバンクやワイモバイルを展開する通信会社。Yahooやzozoも持っており高配当の銘柄でも知られています。

[9984]はソフトバンクやファンド、海外会社も含めたグループ全体で、配当や優待も無いので基本は値上がり期待で買う銘柄です。

指標だけ見るとPERやPBRは割安域ですが、ソフトバンクは実質投資会社であるため、投資会社の成績によって大きく変動します。そのためこの数値に着目してもあまり意味は無いです。

最低購入額は非常に高く手が出しにくいのですが、今は単元未満株を買うのも難しくないため、10株・20株のように少数買えば抑える事が出来ます。

次からは直近の大きなニュースをもとに見ていきます。

アームの売却難航

直近の状況

英半導体設計会社アームの米エヌビディアへの売却を計画していた所、米連邦取引委員会が阻止しようとしているという物。

ソフトバンクグループは投資会社の側面が強いので、「良い企業を安く買って、高く売る」のが本業です。

売却先が決まらないと、売却プロセス自体をイチからやり直さなければならないため、先行きが不透明です。

とは言ってもアームは注目企業

半導体技術は激しい競争化にあり、これからも成長が見込まれる分野です。

一度出遅れると挽回が難しくなる事から、アーム自体は優良企業、価値自体が毀損している訳ではありません。

先行きの不透明さからネガティブ材料である事は確かですが、どの程度のリスクと見るかは意見が分かれそうです。

中国リスク

直近の状況

中国はテック企業への規制強化が進んでおり、アリババグループ含む全体が暴落。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが持つ滴滴出行やオンライン学習大手など、中国の投資先が軒並み値を下げて大打撃となりました。

今後ファンドの成績次第

中国は規制が進んだものの、今回暴落した会社は基本的には業績は伸び続けています。

ある程度の所まで規制が進めば、それに合わせて形を変えていく事で生き残っていくと思われます。

暫くは規制の度合いを見極める時間が必要なため、急回復というのは無いにしろ、長期的に見ればまた上がってくるだろうというのが推測です。

ソフトバンク決算資料から引用

時価純資産は7兆円も吹き飛んだ事になりますが、アリババの構成比率は下がっており、よりファンドの成績が重要視されるようになりました。

ファンドの中にも中国系企業が多くある訳ですが、今回の件を受けて今後は控える様になり、有望な投資先に乗り換えていく事で中国への依存度は下がってきます。

そして折を見て中国投資を再開させると思われます。

ソフトバンクグループの株価

直近5年の値動きです。

直近5年のチャート(SBI証券より引用)

直近1年の値動きです。

直近1年のチャート(SBI証券より引用)

直近1ヶ月の値動きです。

直近1ヶ月のチャート(SBI証券より引用)

ファンド実績次第であり積極的に買いにくい事情に加え、その投資先が軒並み下げたためソフトバンクグループも大きく下げる事になりました。

12/6を底に横ばいですが、明るい情報が出ない限りは1万円台の回復は難しいと思われます。

とはいえ、長期目線で見たソフトバンクグループの投資手腕を買うのであれば、割安の今が仕込みチャンスとなります。

まとめ

この記事ではソフトバンクグループ[9984]の直近の状況をまとめてみました。

ネガティブ材料が続いている事、中国の先の見通しが見えない事など、まだ明るい材料はありませんが、長期目線で見た時の復活には期待出来るのではないかと思います。

とはいえリスクがある銘柄であるため、少額投資を繰り返して長期目線で買い増ししていくのが良いかと思います。

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