※この記事作成後、楽天証券の対抗措置により比較内容が変わりました。
最新の比較は楽天証券が買付手数料無料米国ETF追加【SBI証券対抗】を参照してください。
SBI証券にて、2022年4月1日より買付手数料無料の米国ETFが入れ替えになるため、詳細を解説します。
元々9銘柄が無料でしたが、5銘柄が除外、6銘柄が追加となり、最終的に10銘柄が無料になります。
比較表
まずは入れ替え後のSBI証券と楽天証券の買付手数料無料ETFの比較です。
無料が重なっているのはVT・VTI・VOO・GLDMの4銘柄です。
今回の追加と削除を強調した表は次の通りです。
・SPYは元々両社で無料でしたが、今回SBI証券から除外された事で楽天のみ無料となりました。
・GLDMは元々楽天のみ無料でしたが、今回SBI証券に追加された事で両社無料になりました。
追加銘柄解説
ここからは新たに追加された銘柄について解説していきます。
QQQ:
QQQはNASDAQ100指数に連動する、ハイテク株に分散投資出来るETFです。
値動きの大きいハイテク株の中でもGAFAMだけで約40%を占めており、リスクを取ってリターンを目指す様な商品になっています。
同じく買付手数料無料枠にあるVOOでもS&P500指数に連動するためGAFAMが組み込まれていますが、500社分散な事もあり構成比率は23%程となっており、QQQの組入比率が如何に大きいか分かると思います。
SPYD:
S&P500高配当指数に連動しており、S&P構成銘柄の中で配当利回りの高い80銘柄に投資しています。
直近の配当利回りでも3.62%で保有しているだけで高い配当が期待出来ます。
ファンドの業種別比率は金融約18%、公共事業18%、不動産16%、エネルギー11%と分散されています。
不動産や金融、公共事業は景気影響を受けやすいので、景気下落局面での購入は注意が必要です。
AGG:
米国投資適格債券に投資する総合債券ETFです。
投資適格のみが投資対象であるため、安定性を重視しつつ一定のリターンを得たい方にお勧めです。
詳しく解説した記事も書いています:AGG詳細解説記事
個人的には今回の追加で驚きだったのはこちらのAGGで、債券系のETFで買付手数料になるのは初ではないでしょうか。
リターンが少なく安定性重視のため、長期投資でないと手数料が重くのしかかる債券投資において買付手数料無料は非常に助かります。類似ETFのBNDやSPABに対し、AGGをお勧め出来る要素が増えました。
VGT:
MSCI USインベスタブルマーケット情報技術セクター指数に連動し、アメリカの情報技術セクター銘柄(IT企業)でほぼ100%構成されています。
情報技術セクターのみであるため、QQQには含まれるメタ・プラットフォームズ(Facebook)やアルファベット(Google)[通信サービスセクター]、アマゾン[一般消費財セクター]は入りません。
代わりにアップルは23%、マイクロソフトは18%、エヌビディア4.8%など偏りが大きくなっています。
IT銘柄に投資したい場合はこちらを選ぶことになるでしょう。
IYR:
リート(REIT)を通じて幅広い米国不動産に投資するETFです。
不動産は景気影響を大きく受けるため、購入時期は注意が必要です。
不動産を一定割合組み入れているETFも多いため、不動産に絞ったこのETFを購入するのは、リスクを取ってリターンを得たい方向けになると思います。
まとめ
この記事では、SBI証券にて2022年4月1日より買付手数料無料になる米国ETFについて解説しました。
注目なのは高配当ETFであるSPYD、総合債券ETFであるAGGです。
また、GLDMに投資したいけどSBI証券しか持っておらず諦めていた様な方にも朗報ではないかと思います。
米国ETFに投資する方も増えてきているので、手数料を下げる様な施策は大歓迎ですね。
このブログでは他にもお得なキャンペーン情報をまとめていますので良かったら参考にしてください。